睡眠不足とニキビの関係
睡眠不足でニキビができるわけ
・はじめに
ニキビに効く化粧品でしっかりとケアしているのにまるでニキビがよくならない。そう思っている方は多くいると思います。もしかするとそのニキビは生活習慣と関係しているかもしれません。化粧品は飽くまでニキビを治す為に肌が自ら回復するための補助用品と考えたほうがいいです。
ですのでニキビを治すには体の内側から変えていく必要があります。そこでここでは、とりわけ睡眠とニキビの関係に焦点を当て、見ていきます。
・睡眠とニキビ
睡眠不足はお肌の大敵だということは誰しもが知っていることと思います。そしてそれがニキビにつながるということも多くの方が知っているでしょう。ではなぜ、睡眠不足がニキビにつながるのかを見ていきます。
・自然治癒は睡眠時間に
ダメージを受けた肌が回復するのは睡眠している間です。ですから、睡眠の不足や質の低下は、肌のトラブルをまねくというわけです。
さらに睡眠不足はそのままストレスに繋がります。
そしてストレスもニキビの大敵です。人間はストレスを受けると、交感神経が必要以上に優位になり、男性ホルモンやノルアドレナリンが多く分泌されます。そうすると肌は皮脂をいつも以上に分泌ししてしまいます。
さらに男性ホルモンが過剰に分泌することで角質も固くなります。
ニキビができる原因として、角質硬化からの毛穴づまりがあります。すなわち睡眠不足は、ストレスを招き、男性ホルモンを分泌させ、それが過剰に皮脂分泌を促し角質硬化や毛穴づまりを引き起こし、ニキビを作るというわけです。
さらに睡眠不足によって自然治癒能力が損なわれていると、ストレスによってできたニキビが治りにくくなるため、慢性的なニキビトラブルを引き起こすというわけです。
・睡眠の量だけで肌トラブルは解決するのか
ではとにかく睡眠時間を増やせば、ニキビを改善できるのかというとそういうわけではありません。
成長ホルモンがよく分泌され、肌が最も回復するのは入眠から3、4時間です。睡眠時間を増やすことも大事ですが、この3から4時間の間にどれだけ深い眠りに入れるかが、肌を回復させ、ニキビを改善するのは重要になってくるのです。
人が睡眠しているとき、浅い眠りであるレム睡眠と脳も体も深い眠りに入っているノンレム睡眠の2つが交互にやってきます。
ちなみに成長ホルモンがよく分泌され、肌がよく回復するのは、ノンレム睡眠の時間です。ですから、肌を回復させるにはノンレム睡眠をしっかり取ることが重要になってくるのです。
睡眠不足によるニキビをなくすためにすべき質のいい睡眠法
・質のいい睡眠方法
前述したように睡眠はただ量が多ければいいというわけではありません。質がいい睡眠をとってはじめて、睡眠不足というものは解消されたといえるでしょう。そこでここではニキビを治すために質のいい睡眠をとるための方法を見ていきます。
・まずは朝に太陽光を浴びるべき
人間の体内時計は二十四時間ではないため、地球の自転と少しのずれがあります。
このずれは太陽光を浴びることで解消されます。 体内時計がずれたままだと当然、寝る時間もずれます。ですので、まず太陽光を浴びて、体内時計を調節しましょう。
太陽光を浴びるとセロトニンに働きかけ、交感神経が優位になります。日中は交感神経が優位になることで、活発に活動することが出来ます。
すると自然と、夕方から夜に掛けて、少しずつ副交換神経が優位に働き始め、眠るころには完全に副交感神経が優位になり、自然な睡眠を促します。ちなみに太陽を浴びていると、夜に体の中で睡眠ホルモンであるメラトニンが分泌されるようになるため、太陽光を浴びることは睡眠の質をあげるためには重要なのです。
太陽光は浴びないことで、セロトニンの分泌を鈍くし、うつ病や睡眠障害、不眠症を引き起こすことがあります。当然、これは睡眠不足につながります。ですので太陽光は「浴びたほうがいい」ということではなく、「浴びるべき。浴びなければならない」といって間違いないでしょう。睡眠の質をあげるには、太陽光を浴びることは不可欠なのです。
・お風呂の入り方で睡眠の質があがる
お風呂に入るとき、面倒だからとシャワーで済ます方も多いかと思います。
しかし、睡眠の質をあげようと思うのであれば湯船にゆっくりつかることをおすすめします。湯船につかると当然体は温まります。そして湯船から上がると、体は体温を下げようとします。その時、体は睡眠モードに入るのです。ですから、睡眠の質をあげるために湯船につかることをおすすめします。
湯船につかることで代謝をあげるため、それ自体がニキビの改善につながるため、睡眠とニキビには湯船につかることは重要です。
・睡眠不足解消に寝る前にすべきこと、してはならないこと
人間は副交感神経が優位になった時、眠りの質があがります。そこで眠る前にすると、副交感神経が優位になる方法と、逆に交感神経を優位にさせてしまう行為を紹介します。
まず副交感神経を優位にする方法です。これは一分もかかりません。その方法とは大きく三回深呼吸することです。腹式呼吸を意識し、鼻から大きく息を吸い、口から吐き出しましょう。これを三回繰り返すだけで、副交感神経が優位になります。
次に寝る前にしてはならないことを紹介します。それはテレビや携帯電話、パソコンを見ないことです。それら画面から発せられる光で交換神経が優位になってしまうため、寝る前にそれらの使用は控えましょう。
・まとめ
以上が睡眠不足解消とニキビ改善の方法です。
もし、慢性的なニキビに悩まされている方がいましたら、一度睡眠の量や質を疑ってみてはいかがでしょう。