30代の混合肌の方がやってしまいがちな間違った洗顔とは。
30代方の混合肌の原因は洗顔のしすぎが原因かもしれません
「顔が脂っぽいから私は脂性肌」「全体的に乾燥肌なのにおでこと鼻の周りだけ脂っぽいから混合肌に違いない」そうやって事故判断して間違ったスキンケアをしていませんか?
その洗顔方法は本当にあなたのお肌に合ったものですか?
私も以前は自分は混合肌だと思い込んでいました。
その間違った判断による間違ったスキンケアでニキビが悪化していたのです。
人間の皮膚の保湿に重要な要素は、表皮にある皮脂膜とその下にある角質膜です。
このうち、保湿に本当に重要なのは角質層です。
20代後半から30代に突入するあたりから、途端にお肌の劣化を感じる方が多くなります。私も27歳頃から顔は混合肌なのに体は乾燥肌になったと感じました。冬場は荒れた指先が衣服などの繊維に引っ掛かったり、頬がカサカサしたりと不快感を感じ始めたのです。
残念ながら、すべての動物は成長が終わると同時に劣化が始まります。人間の女性で考えてみると、女性は17歳で成長が終わると言われているため、17歳をピークにして、年々体のあらゆるところが衰えはじめるのです。
特にお肌の保湿機能を担う角質層目に見えて衰えはじめます。
角質層の保湿力を高めるために、30代からの化粧品という謳い文句で発売されている基礎化粧品やコラーゲン食品、ビタミン誘導体やサプリメント、様々な商品が発売されています。
年齢とともに角質層の角質細胞間脂質や水分含有率が下がってしまうのは避けられないのです。
それなのに、顔の全体または一部分だけオイリーに感じるのは、なぜなのか、とても疑問に思っていました。
私は元々アトピー患者だったため、評判の良い皮膚科や内科、美容皮膚科に手当たり次第通っていた経験があります。
体はカサカサ、顔は皮脂でニキビだらけという状態が少しでも改善されれば、と当時は必死でした。美容皮膚科にかかったとき、毎朝毎晩洗顔をしっかりしているのになぜ顔だ脂っぽく、ニキビが多いのかと医師にたずねたところ、「あなたは乾燥肌なんだからそんなに洗っちゃだめだよ」と言われました。
私は「顔だけ脂性肌または混合肌だと思い込んでいる乾燥肌」だったのです。こういう方はたくさんいらっしゃると聞きました。
30代から急激に実感するようになる加齢やストレス、紫外線や接触による物理的な要因によって、含水率や保水力が低下した肌は身体の生体防御反応として、過剰に皮脂を分泌してしまうのです。
先に書きましたが、角質層と皮脂膜が皮膚の保湿に直接関係があります。
このうち、特に重要な角質を層が健康な状態でなくなると、皮脂の分泌量を増やして水分が出ていかないようにしようとするのです。
このため、顔だけ脂性肌や混合肌だと思い込んでいる乾燥肌の方がたくさんいらっしゃるのです。
では皮脂を過剰に分泌してしまう隠れ乾燥肌に適切な洗顔方法とはいったいどのようなものなのなのでしょう。
30代の混合肌の方に一番合う洗顔方法とは
自分も脂性肌や混合肌ではなく、本当は乾燥肌だったという方に一番おすすめな洗顔方法は、ズバリ「なにもしない」です。
洗顔しなければ皮脂を落とせないから余計ニキビになると考える方が多いのですが、30代の混合肌の方でこの方法に効果を感じられる方は多いのです。
石鹸や洗顔剤は皮脂を落としすぎてしまいます。
皮脂を落としすぎると保水力の低下した角質を保護するために、体はどんどん皮脂を分泌し、どんどん脂っぽい皮膚になっていきます。
それらの皮脂をエサにして、ニキビ菌が毛穴付近で増殖し、炎症を起こしてニキビになるので、体が本来必要なだけ、適切な量の皮脂を分泌できるようになるまで、可能な限り刺激を与えないことが重要なのです。
洗顔によって皮膚を擦るという行為も角質を物理的に傷つける要因になるため、あまり推奨できません。お湯も脂を溶かしやすくするため、良いとは言えないでしょう。
それでもお顔を洗わないのは気持ち悪いという方もいらっしゃると思います。私もそうでした。その妥協案として、私がやってみて劇的にニキビが改善した方法があります。それは「水洗顔」でした。
お湯や洗顔剤では皮脂を落としすぎてしまうため、体は失った分を補うために過剰に皮脂を分泌します。ですから、水で、擦らずバシャバシャと顔に水をかける要領で洗顔しました。朝も晩も水のみの洗顔です。
水洗顔を始めた当初は、むしろ余計混合肌が悪化している気がしましたが、一週間とたたずにそういった不快感はなくなり、新しいニキビもできなくなっていました。
人間に元々備わってるバリア機能である皮脂膜を必死に落として、皮脂が過剰に分泌されるように促していたのは本当にもったいないことをしていたと思います。
ニキビ菌を殺す細菌も、本来なら人間の皮膚に常在しているはずなのに、それらの皮膚を健康に保つ細菌も殺して流していたのです。スクラブ要り洗顔などもってのほかでした。
しかし、20代ならまだしも、30代になると化粧をしないで外出することに抵抗を感じます。
化粧をしていると水洗顔だけでは化粧が落としきれず、毛穴が妻ってしまって余計はだトラブルの原因になります。
そういう方は、朝は水洗顔、夜はオリーブオイルなどの油で化粧を落とし、スクラブの入っていない洗顔料で簡単に洗っても良いと医師はおっしゃっていました。ウォータープルーフの化粧品でない限り、よほど厚塗りをしなければクレンジングをしなくても通常の石鹸で落とせるのだそうです。
また、シャワーの水をそのままお顔にかけるのも問題です。
シャワーの勢いによる物理的な刺激も30代以降のバリア機能が弱った皮膚には刺激が強すぎるので、手で掬った水で洗顔しましょう。
もちろん、本当に脂性肌の方や、この洗顔方法が合わない方もいらっしゃると思います。肌質は人それぞれなので、自分に合った適切な洗顔方法を探し続け、悪化した場合は皮膚科を受診することも重要です。