10代のニキビは20代になると自然に治ります
忘れもしません。 16才の夏、鼻の頭にポツッとニキビができたので、ニキビなんてかっこわるいし気持ちわるいと、殺菌成分のひとつでニキビ薬のほとんどに配合されている「グリチルリチン酸」の入った歯磨き粉をニキビに塗ったらヒリヒリと激痛がして、一日で顔面中にニキビが広がりました。
顔中真っ赤、赤ニキビに白ニキビ、緑色っぽい化膿したニキビがおでこからこめかみからあごまで顔一面にできて登校拒否気味、引きこもり気味になりました。
薬や化粧品をいろいろ試しましたがよくならず、ニキビは一生治らない、もしくは跡が残って醜くなると不安でこわくてたまりませんでした。
両親や教師、出会うおとなは「10代のニキビは皮脂やホルモンのバランスの乱れが原因だから、バランスが整えば自然に治るよ」と励ましてくれましたが、わたしは信じられず一生ニキビ面で生きていくのだとどん底の気分でした。
でも、19才、20才になるにつれだんだんニキビが減ってきて、20才すぎには目立つニキビがなくなっていたのです。
ただ、10代のときにつぶしたり、いじった場所だけが色素沈着をおこしてシミっぽくなったので(あの時、アドバイス通りに自然にしていればよかった)と悔やんでなりませんでした。
その後、美白ケアやお手入れをして、若い頃に顔面中にニキビがあって悩んでいたといっても信じてもらえないくらい肌の状態はよくなりましたが、10代のニキビはホルモンバランスと多い皮脂が主な原因であることがほとんどなので、ニキビ薬などを乱用せず、清潔だけを心がけあとは自然に任せるのがいちばんだと身を以て思います。
ニキビ用の洗顔料や化粧品は刺激がつよいものが多いです。ニキビだけでなく、肌そのものに負担になったり、できてしまっているニキビに刺激になってますます悪化してしまうことも多々なので、刺激の少ない洗顔料でやさしく洗い、自然派や無添加の化粧水やクリームでシンプルケアをするのがおすすめです。
つよい薬や化粧品を使って肌を荒れさせたり、つぶしたりいじって肌にダメージを与えてしまったことで、いまもおでことあごに小さい陥没とシミが残っていることだけがただただ後悔なので、いまニキビに悩んでいる人にそれだけは絶対して欲しくないです。